透析治療が調節してくれる範囲以内で食事することにより、長期の透析においても合併症の予防をしてより良い状態を保つ事が大切です。
血液透析を始めたときの食事管理は おこなう前より蛋白質の制限は解除されますが 尿量が減るため「減塩・カリウム・リン・水分」は厳重に制限されます。腎臓が排泄できる能力によりその範囲で食事をすることを心がけます。
透析食では大きく3つのポイントを注意しましょう。
① 必要なエネルギー量をしり確保する。
② たんぱく質を適量とり、塩分や水分を抑える。
③ リンやカリウムのとりすぎに注意する。
1、エネルギー
必要なエネルギー量としては、標準体重1Kgあたり 約30Kcal です。
体重50Kgの人であれば1,500Kcal ですが、体格や労働量などで、違ってきますので、医師の指示を受けま
しょう。
2、たんぱく質と塩分、水分
肉類や魚介類、卵、乳製品は血液や細胞作る大切な良質たんぱく質ですので、1日のたんぱく質摂取量の約1/2
を取るように心がけましょう。
塩分を控えるようにしましょう。味見をして薄いと思うくらいでちょうどいいのですが、なかなか難しいもの
です。だしの旨みを効かせたりして減塩を工夫しましょう。
市販の食品はナトリウムの表示しかなかったりします。以下の様な計算式で換算します。
塩分相当量(g)=ナトリウム(mg)×2.54÷1000
3、リンとカリウム
加工食品には、リンが多く含まれていますので、なるべく控えましょう。
カリウムは、水に溶ける性質があるので、いも、野菜、果実、海藻などは水のさらしたり茹でこぼしたりして
減らすことが可能です。
人工透析の食事療法をご紹介します